
vol.002 Data/2014.03.03
フランクロイドライトが愛した素材美
柔らかく温もりのある大谷石
柔らかく温もりのある大谷石
VOL
002
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photo by kurokawa.y

彼は1893年のコロンビア万国博覧会で、日本建築(鳳凰殿)に強く影響を受ける。
自伝には日本の住宅の印象を「最高の排除の習作である」と書いていて、ロビー邸が有名な
プレイリースタイルは、日本建築がヒントになった事を暗示している。
1917年帝国ホテル設計・デザインのため訪日。
平等院・鳳凰堂からインスピレーションを受けてデザインされたというライト館は、
大谷石とレンガの独特の造形美で「世界一美しいホテル」と絶賛された。
彼によって大谷石の素材美は世界品質に押し上げられたと言っても過言ではないように
私は考える。
東京大震災前の帝国ホテルの一部は、岐阜県明治村に移築されている。
日本にもいくつかの建築物を残し、同時に自身の建築スピリットを弟子達に伝えている。
現在の建築家にもその素材美を大切にする思いは伝承されているのだろう。
この地域にもよく見られる、大谷石を使った建築物の話。
■宇都宮市大谷町・大谷資料館とその周辺。(大谷平和観音)
資料館は、休館中の様子、大谷平和観音、大谷寺も必見。
栃木県宇都宮市大谷町909

