CHIKA-TABI STORY 地域の旅・観光にフォーカス
栃木市の北部にあたる西方町真名子地区に伝わる、八重姫伝説。
「八百比丘尼堂」 、 「姿見の池」(男丸の鏡水)
2014.09.14
八百比丘尼(おびくに)公園は、西方町真名子に伝わる八百比丘尼伝説ゆかりの地に設けられた公園で、園内には八百比丘尼尊像が安置されている「八百比丘尼堂」や、真名子八水のひとつ、“姿見の池(男丸の鏡水)”等があり、季節感豊かな景色が楽しめます。
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~八百比丘尼伝説~

昔々、子供のいない長者夫婦がいました。二人は庚申様に子供が授かるように祈ったところ、女の子が生まれ八重姫と名付けました。姫が7歳になったある日、白髪の老人が訪ねてきて、長者を家に招き庚申様を一緒に信心したいと申し出ました。長者は老人の家で不老不死の薬だといって煮た貝をすすめられましたが、肉食を絶っていたので、食べたふりをしてたもとに入れました。家に帰ってきた長者に、八重姫がすがりつくと、たもとから貝の肉がこぼれ落ち、姫はそれを父がくれたものと思い食べてしまいました。やがて八重姫は18歳になり、美しく成長した姫のうわさを聞いた帝は都に召し出そうとしましたが、それを知った姫は家を出てしまいます。真名子の里を離れた姫は、山道で会った白髪の老人の家で暮らしていましたが、両親が恋しくなり家へ帰りたいと告げました。すると老人は、ここを出れば二度と戻れないこと、自分が庚申であることを告げ、屋敷とともに忽然と姿を消してしまいました。真名子に帰り着いた姫は、家を出てから800年も月日が経っていることを知ります。途中、山のふもとの池で手を洗い姿を映してみましたが、18歳の娘のままなので信じられません。やがて姫は尼になり名を妙栄とあらためて巡礼の旅に出ました。そして長く生きすぎた妙栄は、ついに若狭の海に身を沈めて命を絶ちました。以後、若狭では八百姫大明神、真名子で八百比丘尼様として祀られ、今に伝えられています。

八百比丘尼伝説は、実は日本各地に伝えられている伝説で、若狭(福井)の小浜や佐渡の羽茂(はもち)が舞台となっていることも多いようです。呼び方も、地方によって「はっぴゃくびくに」「やおびくに」や、彼女の肌が白かったことから「白比丘尼(しらびくに)」と呼ぶところもあるようです。

また、上記の伝説内で語られる「貝の肉」が、「人魚の肉」と伝えられていたりもします。各地に存在する八百比丘尼伝説を重ねてみたり、比較したりしてみるのも面白いかもしれません。
※参照元/栃木市のホームページより

周辺のスポット詳しくは、
西方町観光マップ「道先案内図 にしかた」
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パンフレットのダウンロードは、西方町商工会のページからどうぞ。
■ 西方町商工会ホームページはコチラから


八百比丘尼堂

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