栃木県東部に位置する那須烏山市にて始まった、「日本酒造り体験」。
11月15日、最終回となる第三回目が開催されました。春に酒米を植え、秋、立派に育った稲を
刈り、本日、いよいよ日本酒造りの仕込みをして行きます。
この日までに島崎酒造では、今年すでにタンク13本分の日本酒の仕込みが済んでおり、本日のお酒が仕込み14号だそうです。この体験では純米吟醸酒を造る為、取れたお米からぬかを取り除いた、総量の45%にあたる359kgの精米済のお米を使い、洗米、浸漬(しんせき)の次の工程である蒸米から行っていきます。

今回、日本酒造りを体験させて頂きましたが、日本酒をはじめ、和紙、陶器も、私たちが生きて行く上で、絶対に必要というものでもありません。
しかし、それらは接し方次第で生活を、何倍も何十倍も豊かに潤わせてくれます。
日々の生活の中にあまりにも自然に溶け込んでいる為に、わたしたちはこれらの日本文化の大切さをつい忘れてしまいがちです。今年は和食のユネスコ無形文化遺産登録に続き、和紙も登録される見通しとなりました。
また、海外での和食ブームに後押しされ、この10年で日本酒の輸出量は２.７倍となり、今後も伸び続けていく見通しだそうです。まさに、世界が注目する『日本酒』。
しかし、国内の全アルコール飲料における日本酒のシェアは残念ながら年々低下の一途を辿ります。
本当に良いものとは何か。優れているものとは何か…。
時代の流れに淘汰されることなく、時を経て受け継がれ、時と共に進化する日本酒、烏山和紙、
益子焼…。
1つ1つ選びながら、残していきたい様々な日本の文化、伝統があると感じました。
今回、今も昔も変わらず人々に愛され、伝承されている地域の素晴らしい文化を気軽に体験できたことに感謝です。
それがこの酒造り体験に、また参加したくなる最大の魅力なのかもしれません。
参加した多数の子供たちの中から、将来、これらの素晴らしき日本の伝統文化を受け継いでくれる人が出たら嬉しい事ですね。

来年も、酒造り体験を開催予定だそうです。4月上旬頃から予約受付が始まります。
今回たくさんのご予約をいただき、定員オーバーの為何組かはお断りしたそうです。
気になっている方は、是非早めにご予約を。